カードゲームを自作する6 【業チップ二千枚への道】

ゲームマーケット2014春で頒布した「瑪瑙の剣」、
同梱品は予算の都合で手作りしましたが、
これが非常に大変でした。

中でも大変だった業チップの制作について書き留めておこうと思います。

円パンチを購入

業チップはコインタイプがいいかなと、円パンチを買いました。
(最初は軽い気持ちでした)

画材店で5/8というサイズを購入したんですが、
いまAmazonでは取り扱いがなかったようなので7/8。

不良品

まったく切れない商品だったので、交換してもらいました。
正常な商品でも、コピー用紙2~3枚までの穿孔力みたいです。

分厚いボール紙をパンチしようと思っていたので、誤算でした。

henpin

使ってみたら手に血がにじむ

円パンチが、結構な固さでした。

数枚パンチするくらいなら問題ないのかもしれませんが
A4×1枚をパンチしてみたら2時間ほどかかり、手のひらに血がにじむ結果に。
(光沢紙・業チップ約200枚)

tegaitai

でもハンマーで叩くタイプのポンチだと音がうるさくて、徹夜作業が出来ない・・・
と、思っていたら、このパンチの補助具を売っているようです。

補助具を買う

この補助具を使うと、すごく小さい力でパンチできるみたいです。
買いました。本体の3倍価格。

補助具が足りない

数日して届きましたが、使用できない。
小型のパンチを使うには、アタッチメントが必要とか。

これも買いました。送料込みで、本体の2倍価格。

刃こぼれ

やっとチップが作れる・・・と喜んだのですが、
パンチが円形に切れなくなっている。

hakobore

どうやら先日のテストで刃こぼれしてしまったようです。
分解して、ダイヤモンドシャープナーで研ぎました。

イメージです
(うちのはホームセンターで買った違うものです)

研ぎ方間違えて、全く切れなくなる

orz

・・・。

2枚を張り合わせることに

その後、研ぎ方が分かって円形に切れるようになりました!
補助具も使用でき、少しの力で厚めの紙もパンチできるようになりました!
補助具買って良よかった!

でも、当初予定していた分厚いボール紙まではパンチできませんでした。
チップは厚みがないと掴みにくいので、厚紙用紙と薄いボール紙の2枚を貼り合せることに。

hariawaseru

台紙をパンチで抜く

原価を下げるために、1枚から沢山のチップをとらなければなりません。
ガイドを印刷して、それに沿ってパンチしています。

覗き込みながらパンチするので、結構ハードでした。
A4のボール紙1枚抜くのに15分くらいかかり、3枚ごとに休憩しなければなりません。
体力がないせいか、続けて何時間も作業するのが辛すぎたので、数日にわたって作業しました。

パンチで抜くなんて、さほど時間が掛からないであろうと思っていたのに、
スケジュールがどんどんズレていきました。

bo-rugami

このときは100セット分作るつもりだったので、
台紙は4000枚抜きました。

イラスト部分をパンチで抜く

イラストのほうは少しでもズレるとアウトなので、
A4×1枚20分くらいかかりました。思ったより時間がかかってしまい、これはまずい。

急遽、100セット分(4000枚)をあきらめ、
50セット分(2000枚)制作することに。

illustwonuku

ズレないように、裏を見ながらパンチしています。

新しい円パンチを購入

円パンチがもうボロボロで、研いでも、もうどうにもならない。
ついに2代目購入しました。切れる。

2daime

貼り合せる時間を計算していなかった

パンチで抜く時間ですら軽視していたのですが、
2枚貼り合せる時間も失念していました。

貼り合せるのは、40枚で10分くらいかかりました。
メンタル的にアレになってくるので
動画見ながらやったりしていました。

最初「消え色PIT」で貼り合せていましたが、
手についたノリがイラストにつくとアウトなのと、
乾くまで若干の時間がかかるため
テープのりに変更しました。

hariawasenojikan

テープのり、使いやすい!
学生のころに使ったテープのりより、進化してる!未来の文房具!

なんとかこの状況を打開できないかと、のりは沢山買ってみました。
同じテープのりでも、ペン型やハンコ型まであるんですね。

nori

枚数カウントが大変になった

業チップはビニール袋にざっくりと入れておいたので、
あとで数えるのが大変になりました。

デジタルスケールで量ったらいいかなあと思ったのですが、
チップによってのりの多さが違うみたいで、上手くいかない。

厚みで計ったら良いのでは?と思いついて、ノギスを買ってきました。

nogisu

これが結構正確だったので、これで数えることに。
ノギス、便利。

そんな感じで、コンポーネントの制作は約50セットで半月ほどかかりました。
これからはなるべく既製品を買うか、印刷会社にお願いしようと思います。

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