カードゲームを自作する7 【印刷データを作る】

拙作カードゲーム「瑪瑙の剣」、「ゲームマーケット2015春」に向けて
再販準備中です。

前回はチップ制作が、とんでもなく大変だったので
今度は印刷会社にお願いしたいなと。

あと、品質もアップさせたいなど、色々検討中です。

(大変だったチップ制作の様子は【業チップ二千枚への道】に記録してみました)

そういえば、カードゲームを作ろうと決めてから、印刷会社にデータを送るまでの
全体の流れに触れていなかったので、まとめてみました。

印刷会社を決める

insatsu

値段などを比較して、印刷会社を決めます。
見落としがちですが、会社によって印刷品質も違うので、クチコミなど見てみるのも良いかも。

(カードを印刷してくれる印刷会社は【印刷会社】にまとめてみました)

【カードサイズ】

サイズが小さいと、安くなって良いのですが、文字は沢山入りません。
「瑪瑙の剣」はトランプより少し小さめの、テレホンカードサイズにしています。

card

【箱】

箱などのパッケージは、見栄えに影響するので、力を入れたいところです・・・が、結構原価もかかります。
「瑪瑙の剣」は、印刷会社にお願いすると600円を超えてしまうので、
透明な箱に、イラスト(プリンターで印刷)を入れただけにしました。

package

【送料】

今回は、48枚1セットのカードを100セットを注文しましたが、
トータルでカードは4800枚、ダンボール一箱分になります。
送料がかかりますので、これも原価に考慮しておく必要があります。

納期を確認

calendar

他の印刷物に比べて、カードの印刷は時間がかかるようなので、
早めに納期を確認しておくといいかもしれないです。

前回は「6/1のゲームマーケットに出展したいのですが、何日頃にデータ入稿すると間に合いますか」
と問い合わせしました。

その時の回答は、
「5/8ごろ(5/30までに自宅納品)」ということでした。

☆ 印刷会社によっても変わりますし、また、その会社の忙しさや、
印刷する内容で違ってくると思うので、あくまで目安です。
また、データにミスがあった時にかかる時間なんかも、考慮したほうがいいかもしれません。

イラストを描く

今回お願いした印刷会社では、Photoshop形式(*.psd)のテンプレートを用意してくださっていました。

テンプレートというのは、こんな感じで、ここの線まで○○を描いてくださいみたいな
指定が入っているファイルです。

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カードの端ギリギリまでイラストを書きたい場合は、カードサイズより少し大きく描く必要があります。
このテンプレートがあると便利ですが、印刷会社によってはテンプレートがない場合もあります。

イラスト以外のところ

setsumei

忘れがちですが、イラスト以外にも、説明文のレイアウトや、裏面を制作する時間を
見積もっておく必要があります。
説明文は、あんまり小さい文字だと、パッと分かりにくいです。

また、テストプレイしていて気付いたのですが、
手札として持っている時、右上が隠れるみたいです(右利きだから?)。
マークなんかは、左側に描いておくのがオススメです。

migigawa

「瑪瑙の剣」では、攻撃カードの記号「A」「B」「C」は、
手札にしたときに見えなくならないよう左上に描きました。

右上に「もう1枚」と描かれていますが、これは手札になったら
関係なくなるので大丈夫。

制作ソフトについて

software

私はPhotoshopを使用しています。
Photoshopは高いですが、AdobeCreativeCloudに加入すれば、
月額2000円で使えるので、良いかもしれません。

あんまり使いこなせてないのですが、ClipStudioというソフトも持っていて、
こちらのソフトもPhotoshop形式(*.psd)で保存できます。
月額500円で使え、4000円分払ったらシリアルナンバーを貰えます。
カードゲームに同梱した取説マンガは、ClipStudioで制作しました。

データ入稿

48mai

全部データができたら、印刷会社に送るためのデータを作ります。
「瑪瑙の剣」は48枚なので、48ファイルを作りました。

で、修正なんかあると、また48ファイルを作りなおすことに。
データ作成に意外と時間をとられますので、考慮しておきたいところです。

おまけ:印刷が終わってから

印刷会社からカードが届きました!
自分の作ったものが物質になるのは、すごくうれしい。

喜びもつかの間、48枚を1セットにする作業は、非常に大変でした。

48枚を一度に置くには広いスペースが必要で、
その広いスペースの、端から端まで手を伸ばさねばならないので
変な体勢に。

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腰が痛くなりました。

途中、朦朧としてきて、数えなおしするはめになったりして、
48枚のセットを作るだけで1日がかり。
それから箱に入れたりするので、作業は深夜まで続きました。

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完成!
大変でしたけど、その分、喜びも大きかったです。

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